SPANでも多くの方に手に取っていただいてる「リバティ」の生地を使用したアイテム。

実際どんな生地なの?

他のプリント生地とは何が違うの?

実は良く知らない。そんな方にも。

好きだけど詳しくは知らないって方にも。

リバティ大好き!

そんな方にも是非読んでいただきたいリバティ生地についてのご紹介です。

そもそも リバティ とは?

「リバティ」と聞くと多くの方が、花柄のプリント生地をイメージされる方が多いとは思いますが、実はリバティは英国ロンドンにある老舗の百貨店のこと。

1875年にアーサー・ラセンビィ・リバティによって設立されたリバティ商会。

元々は日本や東洋から輸入した布や美術品を販売しておりました。

そんな中で既存のデザインなどを追う事をやめ、新しい物を作り出す目的で始まったのがオリジナルの生地のプリント。

それがリバティ生地の始まりです。

繊細で異国情緒が漂う美しいプリント、手仕事による丁寧でオリジナリティあふれるプリントを続々と世に送り出してきました。

長い歴史の中で生まれたプリントには、長く人気を博しているものはもちろん、過去の図案からデザインを再描画したり、現代のデザイナーによって新しく生み出された柄まで様々。

現在ではプリントデザインは45,000種類を超え、今も尚多くのデザインを生み出しています。

100年以上経った今でも多くの方を魅了し愛されるプリント生地。

それがリバティ生地です。

他のプリントと何が違うの?

リバティが100年以上続く伝統あるプリント生地と言う事は先に説明いたしましたが、プリントの生地はリバティ以外にも多く存在しています。

そんな中でリバティは他のプリント生地と何が違うの?

そんな声も良く耳にします。

ここではリバティのプリント生地が他のプリントと違うところを説明します。

唯一無二の繊細なプリントデザイン

まずは多くの人を魅了する繊細で複雑な花や自然のモチーフなどをデザイナーの解釈のよってされたデザイン。

芸術的なほどに美しいデザイン。クラシックさや、逆に新しさなどを織り交ぜたデザインは他のプリントでは見ない様な繊細なデザイン。

好きな人が見ると一目でリバティとわかるほど独創的で洗練されたデザインがリバティプリントの一番の特徴です。

伝統と革新の融合

100年以上愛されるリバティですが昔から変わらない伝統的な部分と、最新鋭を取り入れる革新的な部分が合わさった生地。昔からのデザインを大切にしながらも新しいデザインを生み出すことはもちろん、伝統と革新の融合はプリント技法にも。

古くから行われる「ロータリースクリーン」でのプリント。プリントのデザインが彫られたローラーが回転しながらプリントを行うアナログに近い方法。

ローラーに彫られたプリント図案は職人さんの手作業で彫られたもの。

一方で最新鋭の技術であるデジタルプリントにも力を入れており、手では表現できないとても細かな描写を可能にしたのもこのデジタルプリントの技術のおかげです。

伝統を守りながらも常に新しいことに挑戦を続けるリバティ。

そんなところも魅力の一つです。

プリントだけじゃない生地にもこだわり

プリントのデザインが特徴のリバティですが

プリントが上品で美しくても土台の生地が良くなければ、着心地や肌触りが悪く良い洋服にはなりません。

リバティは生地にも徹底的なこだわりが。

リバティを代表する「タナローン」代表として挙げられます。

生地を織る糸が通常の綿よりもはるかに細く貴重な「超長綿」を使用し織られたオリジナルの生地は、まるでシルクの様な光沢感とドレープ性。柔らかさもありながら高密度で織られた生地は皺になりづらいのも特徴。

また高密度で織り上げることで、リバティの繊細なプリントもしっかり表現できる。

肌触りにも着心地にも優れた優秀なキャンパスの上にリバティプリントは描かれています。

どんな柄があるの?

45,000以上ものデザインのあるリバティ生地。

そんな中から、特に人気で私達SPANでも使用している柄の一部をご紹介致します。

Chive (チャイブ)

昔から多くの方に愛される人気の柄【チャイブ】

リバティといえばこの柄を思い浮かべる方も見えるほどに代表的な柄。

密集した花々を描いた柄で、1974年にタナローンコレクションに。

今のところ起源は確認されていないのも魅力のひとつとか?

Betsy(ベッツィ)

1933年にデザインされた柄。チャイブと同様にリバティを代表する柄の一つ。繊細で密集した小花が特徴のフローラルパターンは年齢問わず多くの方に愛される柄です。

どこか懐かしさと優雅さが感じられるヴィンテージな雰囲気が漂っています。

Edenham(エデナム)

1994年にデザインされた比較的新しい柄。

ラシックでエレガントなフローラルデザインのエデナムは、それぞれの花や葉が生き生きとした印象で、背景に淡い色調が選ばれ、花のデザインを引き立ち、高級感と品格を添えるデザインです。

リバティにも種類が?

タナローンがリバティを代表する素材ですが、タナローン以外にも優れた素材がありますので簡単にご紹介を。

シェラトンジャージ

いわゆるTシャツなどに使われる生地で、リバティが使用しているシェラトンジャージは伸縮性が通常より少なくハリ感があるのが特徴です。

エアリーコット

プリント加工後に表面に起毛加工を施し、ふんわりと柔らかく暖かみのある秋冬用の生地です。

コーデュロイ

生地の表面に畝(うね)と呼ばれる凹凸があり、空気の層を作るために保温性・吸湿性に優れた秋冬用の素材です。

フランダースリネン

ヨーロッパのフランダース地方で取れる、最高品質のリネン生地です。素朴感があり独特な雰囲気で人気の春夏向けの生地です。

エターナルとシーズナル

45,000以上のデザインのあるリバティ生地ですが、実はそのすべてがいつでも手に入るわけではなく、期間限定の特別な柄も存在します。

ご存じの方も見えるかと思いますが、リバティ生地には「エターナルシリーズ」と「シーズナルシリーズ」の2つのシリーズが存在します。

そんな2つのシリーズに関してご紹介。

エターナル(Eternal)

エターナルは、リバティの定番コレクションであり、常に提供されているデザインです。歴史的に人気のあるクラシックな柄や、リバティのアイコンとも言えるデザインが多いです。

上でご紹介させていただいたチャイブやベッツィ、エデナムもこのエターナルに属するデザインです。

シーズナル(Seasonal)

シーズナルは、そのシーズンごとのトレンドやテーマに合わせてデザインされた限定コレクションで、シーズン限りのデザインとなります。

限定的なデザインは、シーズン以降の販売を行わないことが多く、見逃すと手に入らなくなる可能性も高い希少性の高さも持っています。

シーズナルで人気の柄がエターナルに入ることはありますが入るまでには一定以上の期間をあけるというルールが設けられているようです。

私達SPANでは定番のエターナルをメインにシーズナルの柄を使用したお洋服も展開予定です。

発表の際にはぜひチェックしてみてくださいね。